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Vol.20 人口全国第10位の大都市「徳島」
 山形の紅花とともに天下を藍色で覆ったともいわれる阿波藍で栄えた阿波の徳島藩は25万7千石の大藩であったが、藍のお陰で実質はそれよりもずっと豊かであったと言われている。阿波商人の商社的な広域に亘る経済活動はよく知られているところである。しかし、江戸から明治になり、阿波藍を取り巻く環境も大きく変化した。インドから安価で良質なインジコが入るようになり、追い打ちをかけるようにドイツから人造藍が大量に輸入されるようになり、明治36年頃を境として阿波藍は急速に衰退の途をたどるのである。
 こうした中にあって、明治22年に市制を敷いた徳島市の人口は堂々全国第10位という輝かしい記録を有していたのである。






 別表のとおり、上位6つの都市は六大都市として現在もその地位を維持し続けている。しかしながら、10位の徳島市の現状はずっと下位であった福岡市や堺市の発展ぶりを考えると、いささか淋しさを感じずにはいられない。藍産業に代わる主要な地場産業に恵まれなかったこと、海上交通から陸上交通へと移行する中において島国という立地上のハンディキャップがあったこと等、立ち後れた理由を挙げることはやさしい。しかし、今求められるのはプラス思考に立った未来へ向けた地域戦略である。
 「出藍の誉れ」という言葉がある。「青は藍より出て、藍よりも青し」ともいわれている。明治36年から丁度1世紀後に、ここ徳島の地において青色発光ダイオードが開発され、その後の経営努力により大きく花開こうとしていることに、不思議な巡り合わせを感じるとともに、地域の誇りであると思っている。徳島に住む私たち一人一人が郷土の物産や観光に関心を抱き、その良さを認識し、徳島を好きになり、それぞれが広報担当者としての自覚を持ち、行動することにより、徳島がより活性化し、魅力ある地域となると確信している。
 かつての藍に思いを寄せながら今、郷土“愛”について考えている私である。

徳島文理大学 総合政策学部
教授  中村 昌宏

特定非営利活動法人徳島県消費者協会
〒770-0851 徳島市徳島町城内2番地1 とくぎんトモニプラザ(徳島県青少年センター)5階