公開日 2023年05月

~砂場、ブランコ、滑り台~
ごく最近の事である。ぶらぶらと散歩をしていてある公園のブランコが目に留まった。ありふれた風景であるのだが、ちょっと見慣れぬ風景なのだ。なんとなく近くに寄って行った。やはり変である。ハッとしたのは二つのブランコの長さが異なっているのである。
そんなはずがないのでよく見ると、ブランコの座る腰板の左右にブランコを吊り下げる鎖を巻き込んで、鎖の長さを縮めてある。幼児を連れての公園では、ブランコの腰板に子供を乗せて軽く押してやる。ブランコを揺らすのであるが、腰板が低いため屈まなければならない。大人にとって、不自然な姿勢になるのだ。
ブランコの腰板の位置は、私の身近なところで見かけるのはほぼ低い。街角の公園の利用者は幼児連れの保護者を想定されているからと思われる。ブランコに乗せた子どもを軽く後ろから押して揺らせるのだが、押し具合によって幼児だけが前に、いわゆる突き飛ばされることがありうるからである。小さい子どもの足が付く位置という高さと、危険防止のためにそれなりの配慮である。
公園といえば、40年くらい前に私の住む団地に公園が設置された。経緯は知らないが、私が自治会長を引き継いだ時に「砂場のない公園はない」と要求が出た。役場が作ってくれたものに文句は言えないと渋ったのだが、会員の要求で自治会の一部負担で公園改装をしてもらったことがある。
公園に関して国土交通省の補助金は「砂場、ブランコ、滑り台」が遊具の三種であるらしい。このような知識があれば、もっと要領よく要求できたと今は思う。会員の中に公園に砂場はセットと考えた会員もいたのである。とは言いながら、昨今は砂場の管理は負担になって来ている。子どもがいない、老人タウンだからである。
(写真はある公園のブランコ、真似をしないように)
阿波の助っ人・くらしのサポーター 三原茂雄