公開日 2025年06月

~自転車が風で倒れる~
どこでも同じ条件ではないと思うが、私の住む松茂町は旧吉野川と今切川の扇状地であり、風がとにかく強い地域である。年寄りには風に向かって自転車を漕いでも漕いでも前に進まない。最近は電動アシスト付き自転車のお陰で何とか自転車を利用できている。アシストのないときは自転車を降りて押すこともしばしばだった。
松茂や北島の公共的な図書館をよく訪れるのであるが、自転車置き場では、この地域の独特の強い風のために自転車が倒れているのを時折見かける。私の若い頃の自転車であれば、がっちりしていて重く、スタンドも重量感があり自転車は倒れにくかった。昨今の自転車は軽くなったが、それだけに風圧に耐えられなくて倒れやすくなってきたようだ。
昨今のことは知らないが、昔の中学校や高校生は自転車通学が多かった。自転車置き場は風が通り抜けやすいので、風よけのために一定の間隔で仕切りのトタンがあった記憶である。強風に役立ったか、ただの飾りであるかの記憶はない。形ばかりの配慮だったのかもしれない。自転車が軽くなって、スタンドも片足だけも見かける。逆方向からの風ならたちまち倒れる。
公共施設は車での来庁者が多くて自転車には思いが届かなく、自転車置き場の風除けにまでは思い至らない。つるぎ高校生が自転車の前輪を固定する駐車用具をどこかに寄贈していたが、管理が難しく普及がしにくいのだろう。私のように自転車ばかりの利用になると自動車利用の時と異なったことが見える。これはたぶんに自動車に乗れない私の妬みであるのは十分理解している。
蛇足だが、自転車の安価なものが出回り、勝手な利用(使用窃盗)には罪悪感が少なくなっているかに見える。我が家も数回自転車の盗難にあったが、近くのバスの停留所で見つかった。歩くのが億劫なのでちょっと借用する、これらに罪悪感がない人が居ることが情けない。(カットは、とくとくターミナルで)
元しらさぎ消費者協会会長 三原茂雄