公開日 2024年03月26日
⾷品添加物に関する正しい知識の普及啓発を図り、専⾨家、消費者等が意⾒交換を⾏う、
シンポジウム形式のリスクコミュニケーションを開催しました。
主 催・共 催
徳島県、消費者庁
場 所
とくぎんトモニプラザ ⼤会議室(徳島市寺島本町⻄1丁⽬5番地 アミコビル東館9階)
日 時
令和6年2月23日(金)13:00~16:10
参加者
85人(会場参加者56人、オンライン参加者29人)
参加費
無料
概 要
基調講演Ⅰ『⾷品添加物のリスクを正しく理解するには』及び『⾷品添加物のリスクコミュニケーションのあり⽅』を識者から賜り、食品添加物に関する正しい知識の習得と伝達方法を学びました。基調講演の後には《公開ミニ講座》『本当に安全?! ⾷品添加物のリスクを議論する』を開催し、ロールプレイング形式のリスクコミュニケーションを行いました。最後に、参加者と識者で討議(質疑応答、総合討論)を行い、シンポジウムを終了しました。
(1)基調講演Ⅰ『⾷品添加物のリスクを正しく理解するには』
基調講演Ⅱ『⾷品添加物のリスクコミュニケーションのあり⽅』
基調講演Ⅰは「食品添加物のリスクを正しく理解するには」と題して、食品及び食品安全の定義、リスクとハザードの区別と理解、統計資料による死者数の実例紹介、食品の安全を守る仕組み、食品に意図的に使われるものと非意図的に含まれてしまうものの別、各国における食品添加物の法的定義、残留農薬や食品添加物のADI設定方法等の説明、食品中の汚染物質の情報と例示、健康食品の例示と危険性及び被害実例、リスクの定量比較方法など、専門的な内容を多分に含む講演でした。まとめとして、全ての食品には何らかのリスクがあるので、「多様な食品からなる、バランスのとれた食生活」がリスク分散になること、食糧資源の有効利用のためにも、費用対効果の高い対策を支持した方がよいと説きました。
基調講演Ⅱは「食品添加物のリスクコミュニケーションのあり方」と題して、基調講演Ⅰの専門的な内容を平易に解説し、リスクコミュニケーターが目指す効果的なリスクコミュニケーションのあり方及び方法等を学びました。まとめとして、確証バイアスに陥った方(自分の信じた危険情報のみを集め、リスク認知バイアスが深刻な状態になった人)とのコミュニケーションが問題になるとして、その場合は共感した上で、その方に学術的理解を与える科学的根拠をわかりやすく提供し、説得ではなく理解につながる、スマート・リスクコミュニケーションの重要性を説きました。
(2)《公開ミニ講座》
『本当に安全?! ⾷品添加物のリスクを議論する』、《討議》質疑応答 / 総合討論
公開ミニ講座は「本当に安全?食品添加物のリスクを議論する~スマート・リスクコミュニケーションの実践例~」と題して、消費者役とリスクコミュニケーター役に分かれた6名が、シナリオに沿ったロールプレイングを実践しました。
総合討論は、参加者から感想や質疑を募り、講師2名が答える形を採って、双方の意見交換及び意思疎通を図りました。
お問い合わせ
徳島県危機管理環境部 消費者くらし安全局
安全衛生課 食品表示企画担当
電話:088-621-2110
ファクシミリ:088-621-2848
電子メール:anzeneiseika@pref.tokushima.jp