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【開催結果】令和6年度 体験型リスクコミュニケーション「なると金時の加工場を見に行こう!」

公開日 2024年11月15日

 消費者の方々が徳島県の特産品「なると金時」を栽培する若手農家9名が経営する株式会社農家ソムリエーずを訪問し、栽培施設や加工施設の見学及び事業者との意見交換を行うことにより、食の安全安心についての正しい情報を共有し、消費者と食品関連事業者の相互理解や信頼関係を深めることを目的とした「体験型リスクコミュニケーション」を実施しました。

 

 

 

 

主 催

 

徳島県

 

場 所

株式会社 農家ソムリエーず(徳島市川内町平石若宮268-3)

 

日 時

令和6年10月29日(火)10:00~12:00(現地滞在時刻)

 

 

参加者

29名(株式会社農家ソムリエーずの御厚意により、募集人数20名のところ、29名を受け入れて頂きました。)

 

 

参加費

 

無料

 

概 要

 

株式会社農家ソムリエーずを訪問して、徳島県の特産品「なると金時」の甘藷集出荷輸出施設を見学しました。同社代表取締役に施設案内と説明を賜り、その後、同社におけるトレーサビリティ体制整備の在り方、商品展開や将来展望などを講義いただき、参加者との意見交換を行いました。

 

(1)なると金時加工場の見学

  1. 当社が取り扱う「なると金時」は、理事が生産した高系14号のなると金時で、生鮮と加工食品として出荷・販売している。
  2. 自社の方針「世界中の食卓に幸せを」の理念を達成するために、消費者が気にとめる鮮度と衛生面には特に力を入れているので、貯蔵方法、洗浄方法、箱詰め方法の段階で温度・湿度管理を徹底している。このようなレベルでの取組は全国に例が無いとのこと。
  3. トレーサビリティも大切なので、収穫した甘藷の生産者・圃場番号・収穫日をロット管理し、出荷時にもそれらの履歴を遡及できるよう工夫している。理事全員がJGAPを取得済み、更にAGAPやGGAPの取得も目指したい。

              体験型リスコミ写真

 

① 室温14℃で保蔵中。⽣産者、圃場、収穫⽇までを管理し、その履歴は出荷段階まで紐付く。

② 生芋を選別している様子。3L~2S等の自社規格あり。

③ 選別した生芋を集荷中。選別と籠詰めすべて手作業だが、パレットの移動はフォークリフトで行う。

④、⑤、⑥ 風乾して整った「なると金時」。水気をすぐ飛ばしつつ、適当な湿度を保つように施設を工夫している。

⑦ 箱詰めして完成。甘藷を痛めぬよう、優しく手で扱うことは基本中の基本。

⑧ 出荷段階の様子。湿気をためないよう、ラップの巻き方にも工夫あり。

⑨ 藤原代表取締役から(株)農家ソムリエーずのこだわり、品質管理、トレーサビリティなどを講義いただく。

⑩ 試作スイーツを楽しむ参加者。ブラッシュアップして市販される予定です!

 

 

(2)参加者の感想

 

●農家ソムリエーずの経営者全員が農家と聞いて驚きました。自社生産のなると金時を使用し、徹底的な品質管理に感銘を受けました。

 

●甘藷の出荷先と出荷日から、生産者・圃場・収穫日まで辿り着く体制整備、理事者と社員の責任感や品質管理の意識が共有されている様子に、消費者として安心感を覚えました。

 

●なると金時は生鮮品で購入するイメージでしたが、試作品スイーツのような食べ方もあるんだと目からウロコが落ちました。早く市販して欲しい!

 

●施設の衛生レベルが非常に高く、箱詰めされた生鮮品は鮮紅色に輝いていました!県内ではマルナカで1kg箱入りで販売されているとのこと、早速購入したい。

 

●甘藷の栽培、保管、選別、洗浄、箱詰めの詳細を丁寧に説明いただきました。 サツマイモは丈夫な作物と思い込んでいましたが、10℃以下では品質劣化が急速に進むことに驚きました。農家ソムリエーずの取組を見て、これなら間違いなく美味しく、衛生面も安全と確信しました。

 

●消費者と事業者の相互理解のための情報共有は重要と感じました。今回の体験を通じて、なると金時の出荷等の一端を理解したので、身に着けた正しい知識と情報を身近な人に伝えたい。

 

 

お問い合わせ

徳島県危機管理部 安全衛生課 食品表示企画担当

電話:088-621-2110

ファクシミリ:088-621-2848

電子メール:anzeneiseika@pref.tokushima.lg.jp