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【開催結果】令和6年度 食の安全・安心に向けたリスクコミュニケーション「⾷中毒はなぜ発⽣するんだろう〜病原微⽣物の特徴と発⽣リスク低減策〜」

公開日 2025年02月18日

 ⾷中毒に関する正しい知識の普及啓発を図るため、分野の専⾨家から講演を賜り、消費者等との意⾒交換を⾏うリスクコミュニケーション・シンポジウムを開催しました。

 

 

主 催

 徳島県

 

共 催

 消費者庁、内閣府食品安全委員会

 

場 所

 とくぎんトモニプラザ ⼤会議室(徳島市寺島本町⻄1丁⽬5番地 アミコビル東館9階)

 

日 時

 令和7年2⽉15⽇(土)13:00〜16:00

 

 

参加者

 75人(会場参加者36人、オンライン参加者39人)

 

 

参加費

 無料

 

概 要

 

 基調講演1『⾷品のリスクアセスメント〜9割の⼈が知らない”⾷のリスク”の⾒極め⽅〜』及び基調講演2『意外にも⾷中毒件数のトップ︕ アニサキスってどんな寄⽣⾍︖』を識者から賜った後、公開ミニ講座『⾷中毒のリスクを議論する〜⾷の安全を⽬指して〜』を開催し、⾷中毒に関する正しい知識及び情報の伝達⽅法を学んで、シンポジウムを終了しました。

 

(1)基調講演1『⾷品のリスクアセスメント〜9割の⼈が知らない”⾷のリスク”の⾒極め⽅〜』

 ⾷品の安全性確保に関する国際的合意、⾷品の安全を確保する仕組み、ハザードとリスクの区別と理解、⾷品中の様々なハザードの例、統計資料による⾷中毒発⽣等の実例紹介、主な有害微⽣物の特徴・症状・対策など、専⾨的な内容を多分に含む講演内容でした。まとめとして、⾷品には何らかのハザードはあるが、それは必ずしもリスクとは限らないこと、リスクは⾷品健康影響評価とリスクプロファイルによって評価・整理することが可能なので⾷糧資源の有効利⽤のためにも、費⽤対効果の⾼い対策を⽀持した⽅がよいと説きました。

 

 

(2)基調講演2『意外にも⾷中毒件数のトップ︕ アニサキスってどんな寄⽣⾍︖』

 

 アニサキスの⽣活環から⾒た発症のメカニズム、アニサキス症の特徴と予防⽅法、レセプト解析に基づくアニサキス⾷中毒の実数などの説明がありました。また、アニサキス症による免疫応答の症例を説明し、これまでヒスタミン⾷中毒と考えられてきた「さばアレルギー」に、アニサキスが関係している可能性のあることも話題提供していただきました。さばアレルギーが発⽣した場合は、その原因が「さば抗原」か「アニサキス抗原」かスクラッチテストで判断できるので、検査してみると良いとのことでした。

 

 

(3)公開ミニ講座『⾷中毒のリスクを議論する〜⾷の安全を⽬指して〜』

 

 基調講演の内容を平易に解説しながら、リスクコミュニケーターが⽬指す効果的なリスクコミュニケーションの⽅法を学びました。参加者から選ばれた6⼈が、リスクコミュニケーター役と消費者に分かれてロールプレイを⾏う中、ファシリテーター役(⼭﨑講師)が議論をグリップし、⾷品安全の専⾨家役(⼭本講師、杉⼭講師)が情報提供を⾏って、最終的にリスクコミュニケーター役と消費者役が、相互理解と合意形成をはかるシナリオとなっています。この学びで⼤切なことは、リスクコミュニケーターの役割は、中⽴公正な情報・知識を⾝近な⼈に提供することであって、それをどう判断するかは、消費者⾃⾝に任せることが⼤切として、講義を終了しました。

 

食中毒シンポジウム

 

お問い合わせ

徳島県危機管理部安全衛生課 食品表示企画担当

電話:088-621-2110

ファクシミリ:088-621-2848

電子メール:anzeneiseika@pref.tokushima.lg.jp